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きな手を置

いたいの想像

上げさせ、優しく宥めるようにその頭にぽんと大きな手を置いた。そのまま言葉を交わしたあと、二人は小さく片手を振り合って別々に歩き出した。
 澪は離れたところに立っていた誠一に気付くと、小走りで駆け寄って来た。
「もしかして、心配してくれてた?」
「少しね」
 誠一がそう答えると、澪はほんのりと嬉しそうな笑顔を見せる。何の話をしていたのかも気になるが、それはあえて尋ねないことにした。だはついている。おそらく大地のやったことを彼女が謝罪していたのだろう。血の繋がりはないが身内であることに変わりはない。少なくとも彼女はそう思っているはずだ。
「あ、こっちだと遠回りだよ?」
 考えながら歩いていると、隣の彼女が思いついたように声をかけてきた。二人の足はまっすぐ澪の部屋に向かっているが、誠一の使っている客間はその反対方向にある。しかし、わかったうえでこちらへ歩いているのだ。
「部屋まで送っていくよ」
「えっ……うん、ありがとう」
 澪は少し驚いていたが、すぐ屈託のない笑顔になって嬉しそうに頷いた。誠一の腕にぎゅっと抱きついて身を寄せる。シャンプーなのかボディソープなのかわからないが、微かに立ち上るその甘い匂いにひたっていると、彼女が小首を傾げながら遠慮がちに覗き込んできた。
「ね……今日、一緒に寝てほしいな」
「えっ?!」
 嬉しくないわけではないがどう考えてもまずい。なにせ隣は遥の部屋なのだ。どこか別の部屋だとしてもやはりまずい。ここは橘の屋敷なのだ。理性を総動員してどうにか踏みとどまろうとする。
「いや……その、声とか聞こえるかもしれないし……」
「あっ、そうじゃないの! そういうのじゃなくて!」
 澪は慌てふためいて両手をふるふると左右に振りながら、一気に顔を紅潮させた。それから困っ
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